ホセ・ヘリ
| ホセ・ヘリ José Jerí | |
2025年撮影
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| 任期 | 2025年10月10日 – 2026年2月17日 |
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| 首相 | エドゥアルド・アラナ エルネスト・アルバレス・ミランダ |
| 任期 | 2025年7月26日 – 2025年10月10日 |
| 出生 | 1986年11月13日(39歳) |
| 政党 | 我々はペルー |
| 出身校 | インカ・ガルシラソ・デ・ラ・ベガ大学 フェデリコ・ビジャレアル国立大学 |
ホセ・エンリケ・へリ・オレ(西: José Enrique Jerí Oré、1986年11月13日 - )は、ペルーの弁護士、政治家。同国大統領(第65代)を務めた。
国会議長在任中の2025年10月10日、ディナ・ボルアルテ大統領の罷免を受け、暫定的な大統領に就任[1]。同国初のY世代生まれの大統領で、2016年以降の10年間で就任した7人目の大統領となった[2]。しかしヘリもまた、最終的には前任者と同様に議会にて罷免された[3]。
経歴
1986年11月13日、首都のリマ市で高級住宅街が林立するヘスス・マリア地区で誕生。フェデリコ・ビジャレアル国立大学(UNFV)で2014年に法学の学士号を取得後、翌年、インカ・ガルシラソ・デ・ラ・ベガ大学でも法学の学位を取得した[4]。学生時代にはロー・レビューの編集委員となり、大学法律協会を創設した。2019年から2020年にかけてアンカシュ州政府で勤務し、州の事務総長を務めた[5]。2020年には共和国議会の我々はペルー議員団の顧問も務めた。2013年から我々はペルーに所属。党員として青年部書記を務め、2021年9月から我々はペルーの第一副党首を務めている[6]。
ヘリの本格的な政治活動が活発化したのは2013年のリマ市議会選挙であり、フェルナンド・アンドラーデ党首の後押しを受けて、リマ市議会議員に立候補したが、当選は叶わなかった。2014年の選挙にも再出馬したが落選した[7]。 2015年11月から2016年4月まで、ヘリが所属する我々はペルーとセサル・アクーニャ率いる進歩のための同盟と連立を組み、一時的に幹部となる。
2021年の議会選挙において、ヘリはリマ首都圏選挙区の共和国議会議員に立候補。得票数11,654票を獲得し、共和国議会議員に初当選。この議席にはかつて、大統領を歴任したマルティン・ビスカラが当選するはずだったが、COVID-19ワクチンの不祥事で10年間公職追放が確定となったため、ヘリが繰り上げで当選となった[8]。2021年7月、ヘリは2021年から2022年の任期で連邦議会の議長に立候補したが、落選[9]。
COVID-19での祝賀スキャンダル
2022年2月、COVID-19パンデミックの真っ只中にヘリと懇意であった地方自治職員の女性誕生日を祝うため、ミラフローレス地区のバーに自身の議員事務所の秘書である女性と入店する姿が撮影された。閣僚評議会から移動自粛の規制が発出されているにも拘らず、客と飲酒を嗜む姿は物議を醸した[10][11]。
性的暴行疑惑
2025年1月、ヘリはリマ郊外の街カンタでの大晦日パーティーの直後に、一般女性から性的暴行の容疑で告発された。事件は2024年12月29日、ナイトクラブで発生し、ヘリは友人とナイトクラブで酒を手に一夜を過ごしていた。客の中には被害者となる31歳の女性ともう1人の犯罪者の知人がいた。女性によると自身はその日の失神し、性器の痛みで目覚めたと証言している。告訴状では、ヘリが容疑者として挙げられていた。2025年8月12日、トマス・ガルベス検事総長が率いる検察庁は、証拠不十分と判断し、ヘリに対する暴行容疑での訴訟を棄却[12]。
棄却後は共和国議会議員としての活動を復帰し、2022年のペドロ・カスティジョ大統領弾劾審議にヘリも賛成票を投じた。2023~2024年に共和国議会予算委員会委員長を務め、我々はペルーの広報責任者も務めた。ヘリは一時期、議会のディナ・ボルアルテに対する財政調査の打ち切りを中止させた[13]。2025年7月26日、人民勢力党やペルー・リブレ党等の多くの賛成票を受けて、共和国議会議長に就任[14]。民事裁判所は告訴を受理し、被害者とされる人物に対する保護措置を発令し、ヘリに性行為を効果的に抑制させる心理療法を受けるよう命じた[15]。
大統領職(2025年-)
2025年10月10日、議会は犯罪撲滅に対処できなかったとして、ボルアルテに対する弾劾を130人の議員中122人の賛成をもって可決し、ボルアルテは大統領職を失職した[16]。即日、議会で大統領継承順位1位であった共和国議会議長のヘリが大統領職に就任[17]。就任演説において、「平和的で国民の理解を得る政府として、犯罪撲滅に努めなければならない。」と公約を語った[18]。14日、エルネスト・アルバレス・ミランダを新首相に任命[19]。しかし、翌15日にヘリの大統領就任に対する反政府デモが激化し、デモ参加者1人が死亡した。ヘリは参加者に哀悼の意を示した上で、客観的な捜査を実施するよう指示。数時間以内にリマ市全域に非常事態宣言を発出することを表明[20]。
チファゲート事件
ヘリは2025年12月26日にリマ市内の中華料理店でいくつかの利権を持つ中国人実業家と会合。ヘリは当初この会合について、透明性を確保するため義務付けられている大統領の公式議題への記録を怠り公表しなかったが、テレビの報道でヘリがビセンテ・ティブルシオ内務大臣とともに頭を覆ってレストランに入る映像を放送したことで会合が発覚。会合で不正な要請を受けたのではないかという疑惑が持ち上がり、チファゲート(Chifagate)事件という通称までつけられた[3]。
ヘリ自身は2026年1月18日に動画メッセージで釈明し、不正は一切なく、ペルーと中国の友好関係の記念行事を調整する目的であったと説明した。しかしその後、1月6日にも会合を持っていたことが発覚し、また別の中国人実業家が2025年12月から翌年1月にかけて大統領官邸に数回出入りしていた事実も発覚するなど疑惑は収まらず[3]、ヘリは会合を調査している議会監視委員会への出席に同意するなど対応を余儀なくされた[21]。
2026年1月21日から27日にかけて議会に提出された7件の問責決議案が2月17日に一括して採決され、賛成75票、反対24票、棄権3票で可決。ホセは前任者同様に大統領を罷免され、議会の判断を尊重すると表明した[3][22]。
脚注
- ^ “ペルー初の女性大統領を罷免 弾圧や汚職疑惑で支持低迷”. 日本経済新聞 (2025年10月10日). 2025年10月12日閲覧。
- ^ Mandujano, Edgar (2025年10月10日). “José Jerí Oré: el presidente improbable” [José Jerí Oré: the unlikely president] (スペイン語). Caretas. 2025年10月12日閲覧。
- ^ a b c d “Peru’s President Jose Jeri ousted after ‘Chifagate’ scandal tied to Chinese contractor”. サウスチャイナ・モーニング・ポスト. (2026年2月18日) 2026年2月18日閲覧。
- ^ Ortiz, Andy (2025年10月10日). “¿Quién es José Jerí, el inesperado nuevo presidente de Perú?” [Who is José Jerí, the unexpected new president of Peru?] (スペイン語). CNN en Español. 2025年10月12日閲覧。
- ^ “View of the Candidate's Resume”. JNE - Electoral Platform (2020年12月20日). 2025年10月12日閲覧。
- ^ “José Jerí Oré - Party History”. Infogob. 2025年10月12日閲覧。
- ^ “José Jerí Oré - Electoral Processes”. Infogob. 2025年10月12日閲覧。
- ^ “2021 Elections: Who is José Jeri, who will enter Congress after Martín Vizcarra's disqualification?”. (2021年5月26日) 2024年7月25日閲覧。
- ^ PERU, Empresa Peruana de Servicios Editoriales S. A. EDITORA (2021年7月26日). “Congress: List 3 was excluded from the election of the Board of Directors” (スペイン語). andina.pe. 2025年10月12日閲覧。
- ^ “El "after office" del congresista José Jerí” [The 'after office' of Congressman José Jerí] (スペイン語). El Foco (2022年2月8日). 2025年10月12日閲覧。
- ^ “Captan a congresista José Jerí celebrando en bar sin respetar protocolos ante la COVID-19” [Congressman José Jerí caught celebrating in a bar without following COVID-19 protocols] (スペイン語). La República (2022年1月9日). 2025年10月12日閲覧。
- ^ “José Jerí se reunió con Tomás Gálvez, quien le archivó la denuncia de violación sexual” [José Jerí met with Tomás Gálvez, who dismissed his sexual assault complaint] (スペイン語). Crónica Viva (2025年9月26日). 2025年10月12日閲覧。
- ^ “José Jerí, new president of Congress, shielded Dina Boluarte from accusations of deaths in protests” (スペイン語). Radio Onda Azul (2025年7月26日). 2025年10月12日閲覧。
- ^ Loo, Wendy Milla (2025年7月26日). “José Jerí, new president of Congress [PROFILE]” (スペイン語). rpp.pe. 2025年10月12日閲覧。
- ^ “Los pasivos de José Jerí en su camino a la presidencia Congreso” [José Jerí's liabilities on his path to the presidency of Congress] (スペイン語). Perú 21. 2025年10月12日閲覧。
- ^ “Peru's president removed from office amid soaring crime”. BBC. (2025年10月10日) 2025年10月11日閲覧。
- ^ “Peru's president removed from office amid soaring crime”. BBC. (2025年10月10日) 2025年10月12日閲覧。
- ^ Ortiz, Andy (2025年10月10日). “¿Quién es José Jerí, el inesperado nuevo presidente de Perú?” [Who is José Jerí, the unexpected new president of Peru?] (スペイン語). CNN. 2025年10月10日閲覧。
- ^ ¿Quién es Ernesto Álvarez Miranda, nuevo primer ministro del Gabinete de José Jerí? LA Republica 2025年10月14日配信 2025年10月17日閲覧
- ^ “ペルーでも「Z世代」デモ 新大統領に抗議激化、1人死亡”. 日本経済新聞 (2025年10月17日). 2025年10月17日閲覧。
- ^ “ペルー大統領、中国実業家との会合未公表巡り議会で説明へ”. ロイター. (2026年1月21日) 2026年2月18日閲覧。
- ^ “ペルー議会、また大統領罷免 就任4カ月”. ロイター. (2026年2月18日) 2026年2月18日閲覧。
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